2020年2月29日土曜日

ロードバイク FELT ZWA バラ完 第25回 リアディレイラー ケーブルの固定と調整


ロードバイクに乗る魅力に
五感の高まりがあるのだろうと思っている。

それだけにバイクのさまざまな部分がスムースであることは必須。
動きの悪い部分やフィット感の薄い部分があると
気持ちがそれに引きずられてしまう。

サドルの合う合わないや
BBの鳴き
ブレーキのタッチなど
それは多岐にわたるが

ドライブトレイン関係
チェーンの擦過音がしたり
変速がうまくいかなかったりは
最たるもの。

故にディレーラーの調整は
ロードバイク組み立ての中でも
一番手間の掛かるところだと思う。

とはいうものの
RDなんぞは
きちんとマニュアルに則って行えば
それほどのものではない。

ROADディレイラーマニュアルDM-RD0003-03

以下その作業手順に従って。

①トップ側振り幅固定
 
 トップギアとガイドプーリーの刃先が揃うように
 2つついてるボルトの上の方(H)を回して調整する。
 (今回はRD組付の際すでに調整済み)


②ケーブル仮固定

 SSでは
 ケーブルを白い三角マークのところからの溝に沿わせる。
 つまり、まんま。
ぴんぼけ~
仮固定したらワイヤーを引っ張って初期伸びを取る。
  
  ブレーキ同様
  内蔵されてない昔ながらのフレームでしか
  この作業はできない。
  
  レバー操作だけだとおそらく一気には取れないので
  内蔵フレームの場合は数度固定し直すことになると思う。
  
  インラインシフティングケーブルアジャスターだけでは
  調整幅があまりない。

③ロー側振り幅調整

 ロー側のスプロケとプーリーの刃先を一直線上にそろえる。
 今度は下側(L)のボルトで。

 あんまりスポーク側に振れているとチェーン落ちしてしまう。

説明を追加
④ガイドプーリー位置調整

 クランクを逆回転させチェーン詰まりしない位置まで
 Bテンションアジャストボルトを締めていく。

中央のネジがBテンションアジャストボルト


 まずロー側。

次にトップ側。
チェーン詰まりしない範囲で最も近い状態が
一番製のが発揮されるらしい。


⑤SIS調整

 フリクションレバーならここで終了。
 
 トップとローのチェーン落ちさえなければ
 その間で無段階にチェーンを動かせるのだから
 シフティングレバーの調整なぞ要らないのは当たり前。
 
 ディレイラーがワイヤーを引く力にまけない程度に
 かつ微妙なレバー操作ができる程度に
 摩擦(フリクション)がかかる強さで
 レバーを締め込んでおけばよい。

 つまりレバー比やスプロケ枚数に関係なく
 ディレイラーとレバーの組み合わせが可能であった。

 って、何言ってるかわかんない。
 昭和の戯言。

 インディックスシステムでは
 レバーの巻き取り量と変速機の移動量が
 スプロケ間の距離と精密に連動しているので
 同シリーズでしか使えない。
 (訳ではない。レバーの巻き取り量に対する変速機の移動量が
  スプロケ間の距離と合っていれば正しく変速する。
  故にシマニョーロだのカンパーノだのが成立する~。)

 というわけで
 ディレーラーの基準位置(ホームポジションを)を
 きっちりと決めておく必要がある。
 というか
 そこさえ押さえておけば後は機械の方で
 正しい位置にチェーンをずらしてくれるのがインデックスシステム。

 で
 ディレーラーの基準位置(ホームポジションを)を
 きっちりと決める方法が

 2段目に入れて
 遊びいっぱい(3段目に変速しないギリ)まで
 レバー(ワイヤー)を引いた時に
 3段目に上がらない
 かつ
 スプロケとチェーンが接触してカリカリ音がする
 状態に調整
 なわけだ。

 これを調整ボルトで行う。



 調整ボルトは
 ワイヤーが入ってるところの回る部分のヤツ。

 勝手に変速しちゃうようだったら時計回りに
 音鳴りがしなかったら反時計回りに
 調整ボルトを回してみる。

 だらだらと書いたけど
 
 2段目に入れておいてレバーを3段目に上がる直前まで操作して
 カリカリいうが変速はしないギリのところに変速機を持っていく

 ということ。

 根本的な考え方を頭に入れて作業した方が
 最終的には混乱しないため書いておく。

 でもやることはとってもシンプル。
 最初に「手間の掛かる」と書いたのは
 初心者には難しいという意味ではなく
 時間かけて追い込めるかどうかという意味。
 
 経験値があり感覚が養われている人はごく短時間でできてしまう。


とかなんとかいってるうちに
私のRD調整も終了。
実走して詰めていかなくてはならないわけですが。

そしてカレンダーをめくらないまま
二月が去って行こうとしています。

組み始めて2ヶ月になるなぁ。
そろそろ完成させなきゃ
シーズン始まっちゃうね。

今回の支出:なし
ここまでの経費:91,474円



【関連記事】
 ★ロードバイク FELT ZWA "バラ完"
 ★RD-6800ディーラーマニュアル DM-BR0003-03




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2020年2月27日木曜日

ロードバイク FELT ZWA バラ完 第24回 ブレーキケーブルの固定と調整


アウターワイヤーの長さ出しと仮止めが出来たので
ブレーキのインナーを固定する。

教科書はシマノのディーラーマニュアル DM-BR0003-08


①インナーケーブルの仮固定

 キャリパーのシューの部分を片手でつかんで
 ブレーキシューをリムに押しつけながら仮固定。
 
 工具やベルト様のものを使う向きもあるようだが
 いつも手でやっている。
 
 初期伸びでずいぶん開くので
 ここでは押しつけた状態で固定してしまって問題ない。


②インナーケーブルの本固定

 仮止めの状態でブレーキレバーを20回ほどにぎにぎして
 初期伸びを取る。
 
 リアについてはさらに
 インナーワイヤーの露出しているところを
 手で引っ張る。
 ただしワイヤー類内蔵のフレームには当然ながら使えない。
 
 フレームを含め
 プリミティブな機構のパーツで組んだほうが
 素人には弄りやすい。
 
 今度もシューをリムに当てる感じで固定し直す。
 レバーを握るとさらに少しだけワイヤーが伸びて
 ほぼ適切なシュー ― リム間のクリアランスがでる。
 はずだが、このあたりは経験値か。

 シュー ― リム間は1.5~2mmくらい。
   マニュアルには両側合わせて3~4mmとある。

適切なクリアランスが取れなかったら
 再度ワイヤーを固定し直すか
 クリアランスがちょっとだけ広い場合は
 ケーブル調整ナット(下の写真左上のネジ)を回して調整する。


③ ブレーキシューの高さ・オフセットの調整
  インナーを固定した後にこの作業をするのが私の流儀。

  シューの高さは上側(タイヤ側)にリムの側面が1mm以上見える様に。
  あまり下げてしまうとリムによってはハブ側のシューがはみ出てしまうので
  うまく調整しながら。
  軽く抵抗が掛かる程度に固定した状態で動かすと細かい調整がしやすいように思う。
 
  オフセットは前に比べて後ろ(回転方向の逆側)が0.5mmくらい開くように。
  これも軽く動かすと角度がつく様に設計されている。

  最近のキャリパーは
  オフセットが調整しやすい。


④センタリング調整

 センタリング調整ボルトで左右のクリアランスを均等にする。

 これで一応終了。
 後は実走して調整。
 

同じブレーキセットを使ってもタッチの感触が違うのは
フレーム云々もあるかもしれないが
各所のセッティングによるところが大きいと思う。
(ショップで握り比べてもかなり違う)

今回はワイヤーセットの変更が大きいかもしれない。
シューによっても当然違うし。

このブレーキは効くの効かないのというレビューは
一概には信用できないと思っている。

マニュアルによるとBR-6800は
レバーの引きの軽重まで調整出来るらしい。

いろいろ弄って
好みのタッチにしたいなぁと思います。

今回の支出:なし
ここまでの経費:91,474円



【関連記事】
 ★ロードバイク FELT ZWA "バラ完"
 ★BR-6800ディーラーマニュアル DM-BR0003-08




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2020年2月26日水曜日

ロードバイク FELT ZWA バラ完 第23回 ブレーキケーブル・シフトケーブル張り


ブレーキケーブルと
シフトケーブルの
仮張りであります。

これが出来た後には
インナーケーブルを
それぞれキャリパー・ディレイラーに固定して
調整と相成る訳であるが

それも自転車組み立てのクライマックスとは言え
アウターケーブルの長さ決めを中心とするこの作業も
一つの山場なのでは有る。


せっかくバラ完を行うのであるから
主要パーツはほぼ流用とは言うものの
消耗品は出来るだけ交換しておきたい。

というわけで
消耗品の筆頭
ケーブル類の新調と相成るわけである。

両者とも当然の如くシマノ純正。
フレームが変わるわけだから
アウターの長さも当然変わってしかるべし。

もとより4年弱経過のアウターなぞ
当然交換してしかるべしということで
セット品を購入。


フロントブレーキは
ハンドルの切れ角にワイヤーが引かれないので
最もスムースなラインでカットしていく。

リアはハンドルをめいっぱい切っても
キャリパーが引かれないほどの長さで
それでも極力短くカット。


リアの出口にはノーズつきアウターキャップが必要。
セット品には全部用意されているので便利。



リアはケーブルがフレームをこするので
フレームガードを装着。

アウターに巻くタイプにヤツは
ほんのちょっとした長さのシリコンゴムのくせに
買うと何とも高いので
Canyonのものを再利用。
まだ劣化していないので次のインナー交換までは持つはず。

さらに前出のZefal(ゼファール) SKIN ARMOR Lのワンピースで
フレームをガード。



キャリパー側もなるべくストレートなラインが出るように。


ロゴは1カ所だけの仕様なので
ブレーキアウターはロゴが見えないように使用。

ロゴがないのも
かえってクールでカッコ良し。


同時にシフトケーブルも。

ブレーキアウターもシフトアウターも
ハンドルバーにバーテープで巻き込む形になるので
両方をまとめて仮止めしながら
長さを見た方が合理的。


ノーズ付きアウターキャップは
短い方がレバー側
長い方がフレーム側。


セットには必要なもの全部ついているが
RD側のものと思われる17cmのアウターは
このフレームにはどう見ても短く
巻いてあるアウターから切り出して使う。

それでも十分すぎる長さ。

ブレーキ・シフトと余ったアウターケーブルは保管しておく。



これくらい無いと
アウター・ローではワイヤリングが窮屈になってしまう。


ワイヤリングの解説をした動画やSNSもたくさんあるが
シマノのディーラーマニュアルがやはり分かり易い。

インナーケーブルを入れるとこまでいった。

あとは
固定、調整が済んだら(ペダルを付けて)乗れてしまう。
ジオメトリが変わったからブレーキシューの角度を調整しなきゃだけれども。

今回の支出:シマノ ブレーキケーブルセットBC-9000 Y8YZ98010 3269円
      シマノR9100 シフトケーブルセット Y0BM980 3939円

ここまでの経費:91,474円




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2020年2月25日火曜日

Panasonicクロモリロード NITTOハンドルバー Cinelliステムの相性問題勃発


はい
明らかにおかしいですね。

これじゃ
肩・背中痛くなるわけだ。

路面の良い短距離では
この現象が見られなかったが

割と突き上げのある道を
ブラケットポジションで長距離乗ると
素性が明らかになってしまう。

そもそもφ26.0mmのNITTOとφ26.4mmのCinell
プラモ用アルミ板をシム代わりに入れたとはいえ
実用にはならなかったか。

残念。

NITTO Mod.55かCinelli R1
どちらかを諦め無いとですね。


Dixna J-fit+Cinelli 1Aの時もこんなことあったねぇ。


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2020年2月24日月曜日

Panasonicクロモリロード 道の駅さがのせき行


びゃっと
道の駅「さがのせき」にサイクリングしてきました。
往復80km弱。
意外と近い。

本日天気晴朗なれども波高し。
風が強く吹いている。

他人の言葉だけで二行。


二月の半ばに海沿いをサイクリングなぞ
天気もさることながら
やはり暖冬傾向なのであろう。

件のウィルスも心配といいつつ
観光施設で食事などしたりする。


道の駅はとりたて風光明媚なところでもないので
第2駐車場で
幾枚か海空を撮影する。

80km走ってみて
ステムを下げた(⇒コチラ)効果を再認識した。

その影響もあるのだろうか
硬いと思っていたサドルがとてもしっくりくる。

長時間乗車したときの
蟻の門渡りの圧迫感、伴う軽いしびれ感
結果下り等でサドルから尻を浮かした立ち乗りを繰り返すことになるのだが
今回は帰宅するまでそれを全く意識することはなかった。

前回(⇒同上)から何となく感じていたことではあるが。

チョイ乗りインプではサドルの実力はわからない。
前言(⇒前言1 前言2)撤回というやつである。
ひょっとして神サドルかも。



帰路
とても快適だったポジションに違和感が。
急に肩、背中に張りがあらわれる。

あれ・・・。
ひょっとして・・・。

(次回に続く)



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2020年2月23日日曜日

ロードバイク FELT ZWA バラ完 第22回 ブラケットカバー交換



デュアコンレバー(ST-6800)も
4年になるので
ブラケットカバーも交換しておくことにした。

賞味期限がどのくらいかはわからないが
バーテープとワイヤー類も交換するので
この機会に。




バーテープ・ワイヤーのついた状態で
つまりはレバーをハンドルバーから外さずに
交換することもできるのだが

力と技の風車を回さなきゃならんらしく

何より
カバーをそこそこ伸ばさねばならぬのが
精神的によろしくない。


ということでレバーを六角で外していくが
案の定クランプバンドが落ちてしまった。

片側ずつ施工して残っているレバーと高さを合わせられるようにした方が吉。
または始めにマジック等で印を付けておくとか。

はじめから位置決めし直すなら、それもいい。


レバーを外してしまったら
ブラケットを剥くのは至極簡単。
付け根の方向に剥いていく。


アルコールで拭いておく。

コロナやインフルがはやっているから
ではなく

バラした機会にきれいにするため。


軽量化を謳ったものや
カラフルな社外品もリリースされているが
(安くて)安定の純正品をチョイス。



取付も付け根の方から。
カバーには左右があるが
純正品の場合外側に「SHIMANO」が見えるように。


この状態にするのに力が要る。
とはいえ少しばかり。

過剰に力が入りそうな時は
方向や角度などを工夫した方が良いと思います。
カバーを極力大きく引き伸ばさない方針で。


ここまで収まったら
ツメの位置を合わせて微調整。


少し浮き気味ですが
ツメさえ正しく穴の位置にあれば
しばらくすると収まってきます。


ハンドルバーに取り付けて終了。

おそらく
今後もハンドルから外さないで交換することはしないと思う。

アウターワイヤー・バーテープ交換の時期と合わせて
計画的に行うべき部分であると思います。


※補記


マニュアルを見てたら
インナーワイヤー交換の時に
SLケーブルガイドも交換すると良いとあり
やりたかったのだけど
右側の在庫が無いみたいで時間掛かりそうなので
今回はオミット。
次回のインナーワイヤ交換まで覚えておきましょう。
(インナーワイヤーを始め補修部品はある程度ストックしておいた方がいいかも)

今回の支出:シマノ ブラケットカバー Y00E98080 1,032円
ここまでの経費:84,266円



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